小・中学校での英語授業の導入と問題点

2020年度より、小3から英語の授業が取り入れられようとしています。早期からの英語学習により、より実践的な英語の習得を推進したい政府は、現在も色々と案を練っているようです。

しかし、ここに大きな問題が一つあります。それは、「英語を教える教師の英語力が十分でない」という問題です。

2015年政府調査によると、全国での中学校英語教師で、政府の目標としている基準(英検準一級)をクリアした教員は約30%だったそうです。英検準一級とはどの程度かといいますと、TOEICで換算すればおよそ730点程度、英語は「そこそこできる」というレベルです。
また、京都府教育委員会が先日、TOEICを受験した英語教員74人(京都市を除く)の結果を明らかにしました。基準の730点以上を獲得したのは16人のみで、500点未満は14人、最低点は280点だったとのことです。現在のTOEICの全体平均が580点であることを考えると、かなり悲惨な状況です。

このような事態になっている原因の1つとしては、今まで小学校に英語の授業はありませんでした。つまり、多くの小学校教師は「英語を教える能力を問われる」ことなく教師となっています。

もちろん、小中学校で高度な英語教育が行われるわけではないので、英語力より指導力の方が大切だろうという意見があります。ALT(英語の補助ネイティブ講師)もいるのだから、先生本人がそこまで英語が流暢でなくてもいいということだそうです。

でも、本当にそれでいいのでしょうか?
指導力が英語力より重要であることは当然です。ですが、どれだけ素晴らしい指導ができる人だとしても、教える教科を理解できていない人が適切な授業を展開できるとは思えません。そして、ALTですが、彼らは結局のところアシスタントですし、日本語が不得意な方もたくさんいます。そんなALTに指示を出すにも英語が必要なのですが、TOEIC500点以下ではそれすら十分にできないでしょう。

こういった現状では、学校教育だけで実践的な英語を身に付けることなど非常に難しい状況です。
たまたま英語もできて指導力もある教師に当たればラッキーですが、子供の将来を運任せにできるでしょうか?
これから英語がますます必要となる社会へと変化していく中で、学校教育だけに期待するのはまだまだ難しいようです。

子供に将来英語で苦労させたくないと考えるのであれば、100%学校教育に任せるだけではなく、ご両親自身も積極的に教育に参加していってみてはいかがでしょうか。

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