インターナショナルスクールの敷居は高い!

子供には英語で不自由させたくない。そう思う親御さんは多いですよね。そこで浮かんでくる選択肢の一つに「インターナショナルスクール」があるかと思います。様々な国籍の子供たちと英語環境の中、日本とは異なる自由な校風で学ぶことのできるインターナショナルスクールは、英語を身につけることはもちろん、国際意識豊かな思考を持った子供を育てるチャンスなど、日本の学校にはない色々なメリットがあります。ただし、インターナショナルスクールへの入学には様々な難問を解決しなければなりません。

 

■入学資格
そもそも、日本国籍の子供を受け入れないという学校が多くあります。インターナショナルスクールの本来の定義は「外国人児童生徒を対象とする、教育施設」であるからです。受け入れている学校でも、相当高い英語力を求められるのが普通です。また、この英語力には関しては、就学する子供はもちろん、両親(または父親、母親のどちらか)にも求められます。学校との諸連絡は英語で行われることが前提のためです。

■費用
学費は一般的に、年間平均200万円以上と言われています。この数値はあくまで学費だけを指しているので、その他特別な出費は含みません。もちろんスクールによる価格差があるので何とも言えないのですが、通常は私立学校の2倍以上の費用がかかると言われていますので、ある程度家計に余裕がないと厳しいというのが現実のようです。

■進学先
インターナショナルスクールは、通常の小中学校とは違い、卒業しても「義務教育を終えた」ことにはなりません。つまり、中学相当のインターナショナルスクール卒業生は、公立の高校には原則として入学できないのです。受け入れている私立も一部ありますが、数は限られています。また、大学進学に関しても、国際的な評価団体が認めたインターナショナルスクールでない場合、高校相当に関する履修を終え卒業した場合でも、高卒とは認められません。日本の大学に編入する場合、大学入学資格検定を受ける必要が生じます。よって、インターナショナルスクールに通う場合、子供の将来の進学先も十分に吟味してから入学を決めないと大変なことになってしまいます。

 

このように、インターナショナルスクールという選択肢は、一筋縄ではいかない問題が山のようにあります。これらのことを考えると、「とりあえずインターナショナルスクール」という考え方はできないはずです。先の先を見据えた上で、慎重に決定すべき問題なのです。

一方、インターナショナルスクールを使わずとも、子供にバイリンガル環境与えてあげることは十分可能です。通える範囲にある、英語イマージョンを提供する施設を利用することも一つの手段です(我々C2GIイマージョンセンターもその1つです)。

家庭で少し英語環境を充実させることからバイリンガル育児はスタートします。また、バイリンガル育児を実の親が関与することで、その言語に対する強い親近感子供に与えます。特殊な家庭環境がなくても、お金持ちでなくても、バイリンガル育児にチャレンジできることが可能であるということを、まずは認識しましょう。